コロナ太りで悩んでいる人、お腹は空いていないのに口寂しさから、ダラダラとお菓子を食べてしまうことが習慣になってしまっている人に実践して欲しいのが「ファスティング」
ファスティングとは?
ファスティングとは、英語の「fast(断食する)」を名詞形にした言葉で、「断食」「絶食」を意味します。
ファスティングは何世紀も前から世界各地で文化的・宗教的な面において中心的な役割を担ってきました。例えば、イスラム教ではラマダンの時期に断食を、ユダヤ教では年に6回の断食日が設けられています。

ファスティングのメリットは?
①体重や体脂肪が減少する

自然とカロリー摂取量が制限されるファスティングには、ダイエット効果があります。
1日ファスティングをしたところ、体重が最大9%減少し、12〜24週間のファスティングで体脂肪が大幅に減少する可能性があるという研究結果が出ています。
別の研究では、3〜12週間にわたる断続的なファスティングをすることで、体重が最大8%、脂肪量が最大16%減少したという結果が出ています。
②炎症のレベルを低下させる
心臓病、癌、関節リウマチなどを引き起こす可能性があると言われている「炎症」
50人を対象とした研究では、1か月間の断続的絶食により、炎症マーカーのレベルが有意に低下しました。
また別の研究では「人々が1日12時間、1か月間断食した場合にも同じ効果が見られた」という結果が出ています。
これらのことから、ファスティングは炎症のリスクを低下させ、健康促進をサポートすると言えるでしょう。
③心臓病になるリスクを減らす

WHOが発表した「世界の死因トップ10」にも入っている心臓病。
そんな心臓病のリスクを減らす効果的な方法の1つがファスティングだと言われています。
「8週間の隔日絶食で、悪玉コレステロールと中性脂肪のレベルがそれぞれ25%と32%削減した」という研究結果も出ており、ファスティングをライフスタイルに取り入れることで、心臓病になるリスクを低下させる可能性があることが示されています。
ファスティングのやり方
ファスティング(断食)と言うと、何日も食べ物を口にしない辛い修行のようなイメージを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、もう少し気軽にできる「間欠的ファスティング」もあります。
間欠的ファスティングには以下の3種類があります。
①Alternate Day Fasting
②Whole day Fasting
③ Time Restricted Fasting
1つずつ見ていきましょう。
①Alternate Day Fasting

1日おきに行うファスティング。
例えば1週間のうち、月曜日・水曜日・金曜日は何も食べない、あるいは数百カロリーに制限した食事を口にするファスティングを行い、それ以外の火曜日・木曜日・土曜日・日曜日はいつも通りの食生活をする、といったやり方です。
しかし、朝から晩まで働くビジネスパーソンにとって、まる1日何も食べない日を週に何日もつくるのは至難の技なので、以下の2つのファスティング方法をオススメします。
②Whole day Fasting
1週間の中で数日だけ、摂取カロリーを制限するファスティング方法。
その中でも有名なやり方が「5:2ファスティング」

5:2ファスティングとは、1週間のうち、2日間をファスティングの日とし、摂取カロリーを女性は500kcal、男性は600kcalに制限するものです。
例えば月曜日と木曜日に、女性であれば250kcalの食事を2回摂取。そして、残りの5日間は普段通りの食生活で過ごすという方法です。
野菜やフルーツをたっぷり使用したGREEN SPOONのスムージーは1杯250kcal前後なので、5:2ファスティングをやる方は常備しておいても良いかもしれません。

③ Time Restricted Fasting
1日のうちで、ファスティング時間を決めて行う方法。毎日実践しても良いし、週に数回、あるいは週に1日だけ行うこともできます。自身の生活スタイルに合った頻度で実践できるのがオススメポイント。
最もメジャーな方法が「16/8ファスティング」

1日のうち、何も口にしない時間を16時間設けるファスティング方法です。
例えば、朝ごはんをスキップして11時にランチ、15時に間食、19時に夕食をとり、その後は16時間何も口にしません。夕食はできれば20時までに食べ終わった方が良いでしょう。
夕食を取ったあとスイーツを食べてしまう習慣がある人、毎日朝食を食べる習慣がある人は最初は辛いかもしれませんが、慣れると楽になってきます。
どのような方法のファスティングでも効果はあるとされているので、心身共に健康な生活を送るためにも、自分のライフスタイルに合ったファスティング方法を見つけ、身体が重くなってきたなと感じたらトライするようにしましょう。