Home Trend 世界の人気ヴィーガン食品が続々上陸!医師に聞いたヴィーガンのメリット・デメリットとは?

世界の人気ヴィーガン食品が続々上陸!医師に聞いたヴィーガンのメリット・デメリットとは?

by foodystyle

今ヴィーガン市場がアツイ。

日本語で「絶対菜食主義者」と訳される「ヴィーガン」は、肉、魚、卵、乳製品は勿論、 鰹節や肉のエキスなど動物性が入った食品を一切口にしない。

日本ではあまりメジャーではなかった「ヴィーガン」だが、東京オリンピック開催に向けて、ヴィーガン対応のメニューを取り揃えた飲食店や、ヴィーガン商品を発売する食品メーカーが続々登場するなど、ヴィーガン市場が拡大している。


乳製品やお肉を使用しないヴィーガン向け食品が続々上陸!

海外で有名なヴィーガン食品ブランドが続々日本に上陸している。いくつか紹介しよう。

1.「アボネーズ」

アメリカ発のブランド「アボネーズ」

卵を使用せず、アボカド、オリーブオイル、レモンで作ったヘルシーで濃厚な味わいのマヨネーズ。

アボカドを食べているかのような濃厚な味わいで、サラダにかけたり、料理のアクセントにも使える万能なヘルシーマヨネーズである。


2.「オーツミルク」

イギリス発のブランド「マイナーフィギュアズ」が発売している、乳製品不使用のヴィーガンミルク「オーツミルク」。

高い栄養価オート麦(エンバク)を使用した植物性ミルク。

「コーヒーに合うオーツミルク」として開発されたこの商品は、クリーミーな味わいが特徴である。


3.ココナッツ カシューバター

オーストラリアのブランド「メルローズ」が発売している、乳製品不使用のバター「 ココナッツカシューバター」

軽くローストしたカシューナッツを砕いたものに、ココナッツ果肉とヒマラヤ岩塩を加えてペースト状にした植物性バターは、パンに塗ったり、ドレッシングに使用したりと使い道は色々。

添加物や保存料不使用なのも安心!


なぜ今ヴィーガン商品が増加しているのか?

その理由の1つに「肉の消費量を減らすことが環境保護に繋がる」ということがある。

あまり知られていないが、畜産業をする上で大量のメタンガスが排出されている。その理由は、家畜を飼育するために必要な水や飼料などのエネルギーの量、そして家畜がするゲップやおならだ。

冗談話のようだが、「ゲップやおならが地球温暖化に繋がっている」という研究結果はきちんと出ている。

SDGs(持続可能な社会を実現するための目標)の広がりもあって、動物愛護・環境保護・持続可能性という観点からヴィーガン商品を開発する企業が増加している。


ヴィーガンは健康にも良いのか?

「ヴィーガンになる=地球に良い」ということは証明されているが、果たして健康にも良い影響を与えているのだろうか?

ヴィーガンと健康に関する研究は、ハーバード大学をはじめとして多くの研究機関で行われている。天野方一医師(https://hoichiamano.work/)にお話を伺い、ヴィーガンが身体に及ぼすメリット・デメリットについてまとめた。

ヴィーガンになることの最大のメリットは野菜や果物の摂取量が増えることである。これは、身体だけでなく心にも良い影響を与える。野菜の摂取量が増加することで、沢山のメリットがあることが研究で明らかになっている。


ヴィーガンのメリット

1.野菜・果物の摂取量が多いほど長生きする

約83万人を対象としたメタ解析では、「果物や野菜の摂取量が多いほど全死因死亡リスクが低下する」「特に心血管死が有意に下がった」ということが明らかになった。

果物と野菜の摂取が1日に1食分増えるごとに、全死因死亡リスクが平均5%ずつ低下した。


2.野菜や果物が多い食事は血圧を低下させる

「The Dietary Approaches to Stop Hypertension (DASH) 」が実施した調査によると、「野菜や果物が多い食事は高血圧の人の血圧を下げる効果がある」という結果も出ている。(平均11/6mmHg程度)

また、野菜や果物を多く摂取することは、身体だけでなく心にも良い影響を与えることが分かっている。


3.野菜と果物を多く食べると人生の幸福度が上がる

『American Journal of Public Health』誌に掲載された研究結果から、「野菜と果物を沢山食べている人ほど、人生に対する幸福度や満足度が上昇する」という衝撃な結果も出ている。

これは、無作為に抽出されたオーストラリアの成人約1万2千人を追跡調査したもので、「野菜と果物の摂取量が増えれば増えるほど、個人の状態や収入に関係なく、健康度は勿論、人生に対する幸福度や満足度が増す」ということが明らかになっている。

理由として、野菜や果物に入っている「抗酸化物質」の摂取量が増えるためではないかと考えられている。


また、赤身肉が身体に悪影響を与えるリスクがあることも研究で明らかになっている。

4.赤身肉を食べることは癌になる可能性が高まる

世界保健機関(WHO)は赤身肉加工肉(※)について「発がん性がある」としており、また過去の研究でも、赤身肉・加工肉を多く摂取した人はそうでない人と比べて、糖尿病や心血管疾患に罹患しやすいことがわかっている。

※WHOによる定義
赤身肉:牛肉、豚肉や羊の肉など。
加工肉:ホットドッグ、ソーセージ、ハム、ベーコンなど。


ヴィーガンのメリットについては理解できたが、全く魚や肉を食べずに、野菜や果物だけを食べる偏った食生活をすることは身体にどんな影響を及ぼすのだろうか?

ヴィーガンのデメリットやリスクについてもお話を伺った。


ヴィーガンのデメリット

1.カルシウム不足になりやすい

カルシウムが多く含まれている食べ物と言えば、牛乳やチーズだが、ヴィーガンはそれらの食べ物を口にしないため、カルシウムの摂取量が減ってしまう。これは、特に成長期の子供にとっては重要な問題である。

ヴィーガンは牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを飲んでいるが、豆乳に含まれるカルシウムの量は牛乳の約1/7と非常に少ない。

七訂食品成分表を元にFoody Style作成

ヴィーガンを実践している人は、豆腐や小松菜などカルシウムが多く含まれた植物性食品を積極的に摂取するように心掛けたい。


2.ビタミンBが不足しやすい

体を動かすためには、たんばく質・糖質・脂質の三大栄養素がエネルギーとなるが、この三大栄養素が十分に力を発揮するためには、ビタミンが欠かせない。三大栄養素だけを摂取していても、体内の代謝がスムーズに行われないため、身体のパワーが出ないのである。

そのためビタミンが不足した身体は疲労感が抜けにくくなってしまう。

ビタミンB群の中でも特に重要なのが、タンパク質の代謝に関わっている「ビタミンB6」。

ビタミンB6はカツオ、マグロ、レバーなどの動物性食品に含まれており、ヴィーガンは不足しがちになってしまうため、ビタミンB6が含まれた植物性食品(アボカドやバナナなど)、あるいはサプリメントで補うようにしたい。


このようにメリットだけでなく、デメリットもあるヴィーガン。

心身ともにヘルシーなウェルネスライフを送るためには、全く肉を食べない「完全ヴィーガン」ではなく、1日1食をヴィーガンに置き換えるくらいの「ゆるヴィーガン」になるのが良いのかもしれない。

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