「Farm to Table」から「Farm to Plane」へ

ヘルシー、エコ、サスティナビリティ…がトレンドの食品業界。航空業界にもその流れが到来しており、乗客の健康と環境への影響、その両方を満たす機内食を提供するためにユニークな取り組みをする航空会社が現れている。


垂直農場企業とパートナーシップを結んだシンガポール航空

今年9月にシンガポール航空が、ヘルシー且つ新鮮な機内食を提供するため、世界最大の屋内垂直農場「AeroFarms(エアロファーム)」とパートナーシップを結んだことを発表しました。

https://aerofarms.com/

世界最大の屋内垂直農場「エアロファーム」とは?

2016年に、ニュージャージー州に誕生した「エアロファーム」。

従来の屋外農業方法と比較し、使用する水は95%現象、1平方フィートあたりの収穫量は390倍増加するとあって注目を集めています。

屋内で専用のプレートの中に苗を植え、光合成に必要な光のスペクトル、強度、および周波数を野菜に正確に与えられるため、大きさ、形状、色、味などを完全にコントロールした、無農薬野菜を生産することができます。

https://aerofarms.com/

さらに、プレートを垂直に重ねて並べて「垂直農場」を作っているため、狭いスペースであっても大量の野菜を栽培することができます。

ここで作られた野菜は、夢の野菜ということで「Dream Greens」というブランド名がつけられ、ニューヨーク近郊のスーパーで販売されています。

https://aerofarms.com/

垂直農場で栽培された野菜を機内食に使用するシンガポール航空

それまでアメリカ・ニューアークを出発するシンガポール航空で使っていた野菜は、カリフォルニア、フロリダ、あるいはメキシコなどから仕入れたもの。

空港から生産地まで最大3,000マイル離れていたため、長距離輸送により大量の温室効果ガスが発生し、新鮮さも失われていました。

しかし、空港からわずか5マイル離れた垂直農場「エアロファーム」で栽培された野菜を使用することで、収穫から24時間以内に飛行機に運ぶことが可能になったのです。

こちらが現在シンガポール航空が提供している機内食で、エアロファームで収穫したルッコラを使ったサラダ。

「世界で最も新鮮な機内食」と言えるでしょう。


エミレーツ航空も垂直農場と提携

エミレーツ航空も、シリコンバレーのスタートアップ企業「Crop One」とのパートナーシップを発表しており、現在ドバイで世界最大の垂直型農場を建設しています。

2020年までに、ドバイ国際空港を出発するフライトで、垂直農場で収穫した新鮮な食事を楽しむことができると発表しています。


フレッシュでエコな機内食を食べられる時代に

アメリカで生まれた食の潮流で、「農場から食卓まで」を意味する「Farm to Table」

2020年は「農場から飛行機まで」を意味する「Farm to Plane」が普及し、レストランだけでなく空の上でも新鮮で環境に優しい野菜を使った食事を食べられるかもしれません。

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