ボストン発!3Dプリンターで作られたアート作品のようなケーキ

ボストンにニューオープンした3Dケーキショップ

最近話題になっている「3Dプリンターを使った料理」
いつか食べたいなぁと思っていたら、なんと「3Dプリンターを使って作った、アートのように美しいケーキが食べられる店がボストンにオープンした」というニュースが!

早速お店に足を運んできました。


まるでアート作品のようなケーキたち

お店の名前は「Jonquils」

白を基調としたスッキリとしたデザインの店内の片隅にあるショーケースを覗き込むと、そこには3Dプリンターで作られた美しいケーキがズラリ。

どれにしようか悩んだ末、cherry cakesとapple cakesをチョイス。

本物のチェリーが積み重なってできたかのように美しい形をした真っ赤のチェリーケーキ。

中にはダークチョコレートのムースとベリーソースが入っていて、甘すぎない繊細な味で日本人の口にも合うテイスト。

酸味が効いていてとても美味しい!

もう1つは、グラデーションカラーとアーティスティックな形が美しいアップルケーキ。

中はチーズケーキでできています。

アメリカでは砂糖がたっぷり入った甘すぎるチーズケーキがメジャーだけど、ここのケーキは少し酸味の効いたサッパリしたテイストで、胃もたれせずに食べることができました。

正直味にはあまり期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。


3Dプリンターを使ってどのようにケーキを作るのか?

気になるのは、どのように3Dプリンターを使ってケーキを作るのか?ということ。私が食べたチェリーケーキの作り方を調べてみました。

まるでチェリーが重なり合ってできているかのように見えるチェリーケーキですが、実際チェリーは使用されていません。
その証拠に先ほど紹介したように、赤色なのは表面だけで、中にはチョコレートのスポンジ生地とチョコレートムースが詰まっています。

チェリーの形をした金型を3Dプリンターで作った後、金型に生地を流し込み、最後にベリーのコンフィをぬって作ることで、このような形状のケーキが作られているのです。


独創的なケーキを生み出したのは、元建築士という異色のパティシエ

この独創的なケーキを生み出しているのは、ウクライナ出身の女性パティシエ「Dinara Kasko(ディナラ・カスコ)」

元建築家という異色の経歴を持つディナラ。

育休中に趣味のケーキづくりをしているうちに、建築よりも洋菓子作りの方が好きだということに気付き、パティシエへと転向しました。

様々なケーキを作りましたが、「周囲と同じケーキを作っていてはつまらない。他のパティシエとは異なるケーキを作れないか?」と考えていた際、3Dプリンターを使ったケーキを思い付いたそう。

そして3Dプリンターを使用して作ったシリコン金型を用いて、まるでアート作品のようなケーキを次々と生み出し、Instagramにアップしていくことで、世界から注目されるパティシエになったのです。


卓越したディナラのマーケティング戦略

このストーリーを聞いたとき、「ディナラは何て優れたマーケターなんだ…!」と思いました。

「好きなことを仕事にしたい。」それは誰も願うこと。

ディナラも大好きなケーキづくりを仕事にしたいと思っていました。でもケーキ屋は世界中に山ほどある。ましてやパティシエとしての経験がないディアラがその厳しい環境で、競争して勝てる見込みは非常に少ない。

そのためディアラは、「建築家であるため、3Dプリンターを使いこなせる」という競合との差別化ポイントを活用し、「相手に驚きと感動を与える3Dプリンターを使ったケーキ」を生み出すことで、パティシエとしてのキャリアがなくても成功を収めることができたのです。

競争せずして戦いに勝つ。素晴らしいマーケターセンスを持ったパティシエ ディアラのケーキ、ボストンにお越しの際は是非食べてみてくださいね。

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