ボストンで発見!ハーバード大学教授が手掛ける食と化学が融合したお洒落レストラン

マサチューセッツ州・ケンブリッジ。

ハーバード大学やMITなど世界有数の名門大学が集まるこの地域に、一軒のお洒落なレストランがある。

友達とオープンテラスでお茶をしたり、週末に家族でブランチを食べに来たり、あるいはナイトデートでお酒を飲みにきたり…

色んな使い方ができる、このオシャレなレストラン。

実はハーバード大学の教授であり、食の未来について研究しているデイビッド・エドワードが、自身の研究結果を応用する場所として立ち上げた、まさに「科学実験室」となるレストランなのだ。

Photo : Eater

まるでアートギャラリーと化学実験室が融合した空間「Cafe Art Science」とは?

「Cafe Art Science(カフェ・アートサイエンス)」という名のこのレストランは、「芸術と科学を融合させ、人間の持続可能な未来を生み出す」というスローガンの下誕生した。

「アートサイエンス」と言うと、どんな料理が出てくるのかと身構えてしまうが、ここで提供されているレストランはどれも食べるのが勿体ないほど美しく、味も美味しい。通常のレストランと比較し、全く見劣りはしない。

まるでアートのようなこれらの美しい料理は、匂いの分子など研究から得られたテクノロジーを活用して作られているとのこと。

このカクテルに漂っている雲のような物体も分子研究から生み出されたもの。

https://www.instagram.com/cafeartscience/

食の未来を考えるイベントも開催

また、このカフェでは美しい食べ物だけでなく、環境問題や食の未来について考える機会も提供している。

例えばアートサイエンスの名物でもあるこのカクテル。

カクテルの上には、特別な機械を用いて作られた「エディブル・シート(食べられる絵)」で作られた動物たちが乗っている。

世界で最も小さく、最も希少なイルカである「Hector’s Dolphin」をはじめとして、カクテルに描かれている動物たちは絶滅危機に瀕しており、動物保護の必要性を訴えている。

その他にも、ボストンの有名飲食店のシェフを講師に招き「地元の食品小売りの未来」や、「肉を食べない未来に向けた微生物の利用」など「食品の未来」をテーマに無料のセミナーを定期的に開催している。

このように、アートサイエンスはレストランであり、実験室であり、学べる場でもある、不思議な場所なのである。


研究結果を世の中に還元するデイビッド

ボストンの学生や起業家と話してみて私が感じたことは、ボストンの研究者達は日本と比較して、ビジネス界と繋がっている人が多いということ。

ボストンの教授はアカデミーのプロフェッショナルと同時にビジネスのプロフェッショナルでもある。研究者だからといって研究室に閉じこもっているのではなく、積極的にビジネスの場に赴き、自分のテクノロジーや製品を企業に売り込んでいっている。

自分の研究結果、テクノロジーを単なる研究で終わらせるのではなく、どのように実社会に役立つのか?を考え、何らかの形で世の中に還元していこうという姿勢を感じる。

それは、デイビッドにも当てはまる。

Photo : https://www.cafeartscience.com/

食の未来について研究しているデイビッドは、小難しい論文を同じ業界の人々に発表するだけでなく、一般消費者に身近なレストランを利用して、自分の研究や考えを人々にわかりやすく伝え、社会に還元していっている。

研究者であり飲食店オーナーであるデイビッド。

食に新しい風を巻き起こすキーパーソンとなるかもしれない。

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