コトラーのマーケティング理論から考える「次にクル」食サービスとは?

画期的な食サービスを生み出し続ける国アメリカ

Oisixが始めた「Kit Oisix」で話題となった、生鮮食料品をレシピとともに毎週自宅に送り届けるサービス「ミールキットサービス」
このサービスを最初に始めたのはアメリカの「ブルーエプロン」という会社です。

Photo: Blue Apron

また、レストランの料理をスマホ1つで注文でき、それを一般の人が配達員としてデリバリーしてくれるサービス「Uber eats」もアメリカ発のサービスです。


今アメリカで話題の食サービス5選

そんな画期的な食サービスを次々と生んでいるアメリカで、今話題の食サービスをご紹介したいと思います。

1.Jacked pack

Photo: Jacked pack

筋トレを効果的にするためにサプリメントやプロテインを摂取したいが、何を買ったら良いか分からない人向けの、サプリメント・プロテイン宅配サービス。

専門家がユーザーの筋トレや運動の効果を最大化するために、サプリメントを選び、次に1度自宅にデリバリーされます。


2.Turntable kitchen

Photo: Turntable Kitchen

食べるものだけでなく食べる際の雰囲気をも楽しみたいという人向けに、レシピとその料理に合った音楽を紹介してくれるサービス。

単調になりがちな食事の時間に変化をつけてくれるサービスです。


3.Habit

Photo: habit

自分の体質に合った食事を食べたいという人向けに、ユーザーの遺伝子を分析して食事を宅配してくれる宅配サービス。

全ユーザーに遺伝子テストを行ない、そのデータを元にユーザーにとって最適な食事を宅配してくれます。


4.DC Central Kitchen

Photo: DC Central Kitchen

アメリカで問題になっている「フードロス」と「ホームレスの多さ」の2つを同時に解決してくれるサービスです。

ユニークなのは、ロスフードで調理した料理をシェルターやホームレスのもとに届けるというもので、調理するのはシェルター入居者や元ホームレスの人々という点。

数ヶ月間のトレーニングプログラムを受ければ、このサービスの提供側のスタッフとして働けることができるため、フードロスを減らしながら、新たな雇用を生み出すことに貢献できるとして注目されています。


5.Food For All

「Food for All」は、売れ残った料理を割安価格で販売したい飲食店と一般消費者をつなぐアプリで、2016年にハーバード公衆衛生大学院との提携のもと誕生しました。

「食品廃棄物をできるだけ少なくしたい」という飲食店側のニーズと、「できるだけ安く食べ物を購入したい」という一般生活者のニーズがマッチした画期的なアプリです。

飲食店は、その日売れ残りそうな商品や、余りそうな食材を使った料理と取りに来て欲しい時間(ピックアップ時間)をアプリに掲載します。価格は、通常の約半額ほどとかなりお得。これを購入したいと思った消費者は、アプリに掲載されている時間帯にお店に行きます。

※Food For Allについて詳しく知りたい方は、コチラの記事をご覧ください。


次にクル食サービスをコトラーのマーケティング理論にあてはめて考えてみる

上記に記載した食サービスをコトラーのマーケティング理論にあてはめると、今後流行するサービスが見えてきます。

その前にコトラーのマーケティング理論について簡単に振り返ってみましょう。


コトラーのマーケティング理論とは?

経営学者であるコトラーは「マーケティングの概念が時代と共に変化してきている」と提唱しています。

マーケティング1.0=製品主義

Photo by Fancycrave.com on Pexels.com

今ほど十分にモノが少なかった時代に行われていたマーケティング手法です。

今までにない機能や他より優れた性能など機能的価値を訴求することで、購買につながっていた時代。
商品を大量に生産し、広告宣伝をバカスカ行うことで利益を上げることができていました。

マーケティング2.0=顧客主義

Photo by Clem Onojeghuo on Pexels.com

市場や顧客に選択肢が増えたことで、良い商品というだけでは購入してもらえなくなりました。
そのため、企業は市場や顧客ターゲットを絞った上で、顧客のニーズを満たす製品やサービスを生み出すようになっていきました。

先ほど紹介した、「Jacked pack」は筋トレを効果的にしたい人、「Habit」は自分の体質に合った食事をしたいと感じている健康意識の高い人をターゲットにしており、マーケティング2.0にあてはまるサービスだと言えます。

マーケティング3.0=価値重視

Photo by rawpixel.com on Pexels.com

世の中にものが溢れている今、欲しいものは比較的簡単に手に入るようになりました。
この時代に人々が求めるものは、モノからコトへとシフトしてきています。

そのような時代において、単に顧客のニーズを満たす製品やサービスではなく、製品の裏側にあるストーリーを訴求したり、顧客から共感を得ることが重要になってきたため、マーケティングに「社会貢献」「社会奉仕」という視点が取り入れられるようになりました。

フードロス問題や、ホームレス問題を解決したいという想いから生まれた「DC Central Kitchen」や「Food for all」などのサービスはここにあてはまるでしょう。


そして時代は、 マーケティング4.0=自己実現へ

今はマーケティング4.0の時代に突入したと言われています。

自分の好きなことを好きなだけ追求することが可能な時代が到来した現在、それを満たすサービスや製品を消費者に提供することが必要とされています。

マズローの欲求段階説になぞらえるなら、「マズローの欲求段階説」で唱えられている5段階の欲求のうち、最上位である「自己実現の欲求」を満たすことが求められているのです。

Photo: モチラボ

このことから、次にクル食サービスのキーワードは「自己実現」なのではないかと予測されます。


「自己実現」をテーマにしたブルックリン発の食サービスとは?

ニューヨーク・ブルックリンにある「Pilot Works」がマーケティング4.0にあてはまるサービスなのでは?と私は考えています。

Photo: Pilot Works

「Pilot Works」とは、食のオリジナルブランドを立ち上げたい人のためのコワーキングスペースです。
NYのブルックリンにある同施設は、シェフ起業家を育てるためのインキュベーション機能を有しています。

ここには、業務用のフードプロセッサーやオーブン、フライヤー、料理を急速冷凍する機械など、プロ向けの調理設備が備わっています。

さらに、ここに入居することで、様々な分野のエキスパートからアドバイスを受けることができます。
弁護士、投資家、ソーシャルメディアストラテジスト、栄養士、フードフォトグラファーといった50人以上の各分野のメンターに悩みを相談したり、商品が完成した際、ウェブデザインやパッケージデザイン、動画や写真撮影のサポートも行ってくれます。

「自分のブランドをつくりたい」という人には、ここに入居することで自分の夢を実現させるチャンスが与えられます。

※こちらの施設、閉館してしまいました…


人々が今求めているのは、「自己実現」をサポートしてくれる食サービス

日本でも知名度が上がってきた「クラウドファンディング」にも、「自己実現」の要素が含まれています。
クラウドファンディングでは、「レストランをオープンしたい!新しい食品ブランドを展開したい!でもお金がない!」という人が、その想いに賛同してくれる人から資金を募ることができます。

Photo: Makuake

クラウドファンディングがきっかけで人気飲食店の仲間入りを果たしたお店も沢山あります。

「自分の夢が実現できる」「頑張っている人の夢を応援できる」場であるクラウドファンディングが人気なのも、人々が今「自己実現」を求めているからではないでしょうか。

モノが飽和し、ネットの普及により人と人との関係性が希薄化している現在だからこそ、お金では買えない、人間味のあるサービスへのニーズが高まっていると言えます。

今後、アメリカや日本でどのような食サービスが出てくるかに注目です。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中